世界遺産検定1級体験記 勉強法まとめ 2021年7月試験を受けて

金閣寺
北山文化 鹿苑寺(金閣寺)

2021年7月4日(日)に実施された「第44回世界遺産検定」1級を受験してきた。
翌5日(月)の正午には解答が世界遺産アカデミーより発表され、採点した結果、148点だった。合格ラインが140点なので、ギリギリ合格したと思われる。
2020年12月に2級を受けて合格。それから、2021年の1月には1級の公式テキスト『すべてがわかる世界遺産大事典<上・下>』を購入。早めに勉強スイッチが入るかと思いきや、次の試験は6ヶ月先。そこまでストイックになれるはずもなかった。3月頃に始動する。
3月:『すべてがわかる世界遺産大事典<上>』のテキストをぼちぼち読み始める→なんと読み終わったのは5月下旬。これでは3月に読んだ箇所を覚えているわけがない。
6月:日本の世界遺産だけは、ノートを取る。穴埋め形式にする。それでも、試験日までにまとめられたのは23のうち18の世界遺産。でもこれは効果があったと思う。第44回の試験は、基礎知識や日本の世界遺産の問題にひねりが加えられていた。細部まで理解していないときつかった。
『すべてがわかる世界遺産大事典<下>』を読まなければまずいと思い、6月から読み始めるが、全く終わらなかった。超流し読み。それでもヨーロッパ編は全てに目を通すことはできなかった。ここまで読むのに時間がかかるとは……色々なサイトを見てわかった気でいたが、難しかった。誰しも何らかの事情を抱えている。仕事、育児や介護など家庭のこと、その他の勉強、趣味等……私自身、1日1分も勉強する時間が取れなかった日もある。
それでも合格点を取れたのは、「2夜漬けで行ったあることと、過去に試験を受けてきた先人たちの知恵のおかげ。今回、とにかく色々なサイトにお世話になった。感謝の意を込めて紹介したいと思う。
以下、優先度が高い順に並べていく。

ART+LOGIC=TRAVEL[旅を考えるweb
長谷川 大さんの公式HP。この方は世界遺産関連の本や記事を執筆されている。
世界遺産の造形の深さに関して、このサイトは別格。
勉強法をとても丁寧に細かく記載。マイスター試験の対策まで書かれている。
この人の勉強法通りに進めることができるのなら、おそらく合格は間違いない。
基本的には「注力すべき範囲を特定し」「教科書を読む」というその二点。その時間の割り出し方や範囲の導き出し方も理論的で素晴らしい。
ただ、この方は相当頭が良いのだと思う。まず、私のような頭の悪い人間は、
・教科書を何度も読む(読み飛ばしでOK)
というのが、なかなかに難しいことなのだ。まず集中力が続かない。数ヶ月前から一日20P読み進めるなんて、無理だった。
そもそも読み飛ばしは、本当の意味で「読み飛ばし」ているので、記憶できているのか不安にもなる。
あの公式テキストを一日に10P以上読むことがどれだけ困難か。力を使うか。
基本的にどのサイトにも「教科書を何度も読む」「読むことを前提でどう工夫をするか」が書かれているが、それだと私のような頭の弱い人間は落ちるだろう。
それでも、学習の道筋を理路整然とまとめているこのサイトはとても参考になったし、戦略の立て方の面白さみたいなものも感じた。まずはこのサイトを一読することをお勧めする。

世界遺産検定1級 試験対策まとめ
このサイトが試験対策の秘密兵器です(他人が作ったコンテンツを秘密兵器というのもおかしいが)。noteの記事。500円かかる。が、超効果的なまとめ(EXCEL)。本気で一発で受かりたいなら、500円は安い。なぜなら、再受験する場合は最低でも9900円かかるのだから。
以下、サイトからの引用。
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1.まとめた内容(概要)
世界遺産検定1級の公式テキスト(すべてがわかる世界遺産大辞典<上><下>)をもと赤字&太字の部分を中心にまとめています。
※2020年発売の改訂版(第2版)の内容も反映済

まとめたのは次の項目です。
・世界遺産関連の出来事
・世界遺産関連の機関
・登録の流れ
・建築様式、および対応する世界遺産
・要素ごとのキーワード、および関連する世界遺産
・世界遺産検定に出題されそうなトピックスまとめ
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購入すればわかるが、とても見やすく、わかりやすく、抜けなく、効果的にポイントを抑えてまとめている。これをプリントアウトしておくのが重要。私は「2夜漬け」時にこちらを使用した。詳細は下で。

研究員ブログ
「世界遺産検定」公式HPのコンテンツ。2000%確認しなければならないサイト。こちらで紹介されている世界遺産の時事的な話題は、試験に直結する。何より取り上げている題材がとても面白く、また文章も読みやすい。手練れの研究員。

特に何もない
色々な1級合格記を見てきたが、ここが一番現実的。
格好をつけている感じがない。例えば「海外の世界遺産…平文もざっくり理解しつつも基本的に赤字・黒太字を覚える」とあるが、これは意外や他にサイトではあまり言及されていない。そう、世界の遺産に関しては、受かるだけなら、赤字・黒字を覚えるので十分なのだ。というか、平文まで覚えるなんて無理。早慶以上の頭がないと……。だから、世界の遺産に関しては、正直教科書を隅々まで読む必要は、あまりない。合格点ギリギリでもいいのなら。
このサイトの体験記には精神的に救われた。

○せかけんクイズ
「世界遺産検定」HPにあるコンテンツ。今のところ、全317問ある。つまり、317の世界遺産の問題がある。世界遺産は世界全体で1121件ある(2021年6月時点)から、3分の1はこのクイズで確認することができる(日本の世界遺産の問題は簡単すぎて使えないが)。クイズのほとんどが、教科書の「赤字」「黒字」が絡んだものになっている。通勤中や、仕事の休憩時間など、暇さえあればこの問題をやっていた。それでも全問はできなかったが。iphoneで1問ずつ写メをとって、それを何度も眺めた。

世界遺産Quiz
これはスマホ用アプリだが、Twitterで世界遺産検定関連のつぶやきをすると、ほぼ間違いなくここの公式アカウントから
https://twitter.com/Quiz02386095
「急にコメント失礼します。世界遺産のクイズアプリを運営している者です。良かったら使ってみてください。リンクは自分のアカウントの所から飛べます。よろしくお願いします」というリプライが届く。これ、流石にリプライしすぎなので怪しいアプリに見えるが、その実、かなり使いやすい。私は「せかけんクイズ」とともに、このアプリを使っていた。全世界遺産分のクイズが収録されているが、これを1週やるだけでも相当効果がある。問題の作り方も、「赤字・黒字」中心と思われるので、効果的。「せかけんクイズ」よりもゆるい問題(試験に関係ないような歴史を絡めた問題)がないので、こちらのほうが使いやすいかもしれない。

世界遺産関連ニュース
日本の世界遺産・時事に関しては、こちらのサイトで網羅できる。詳細な解説に加えて、例えばこれから正式に登録されるであろう「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」「北海道・北東北の縄文遺跡群」など写真付きで紹介。視覚的に世界遺産を記憶することができる。

Qカクちゃんねる【色んな資格を取ったりするYoutube】
→息抜きに。お風呂場とか、通勤電車とかで、耳から世界遺産検定の情報を入れるときに使えた。
ただ、岩井わいさんが作成する問題の難易度が相当高いので、1級であそこまでの問題にふれる必要はそこまでないのでは、と思う。モテそうなりょーちんさんの恋愛遍歴を知りたい。岩井わいさんは、上記「特に何もない」のブログ主。

テキスト分解付き!世界遺産検定1級合格までの勉強方法を公開
こちらは勉強法だけではなく、
私がまとめたテキストの太字や重要な単語を分解し、似たカテゴリーのワードでまとめたポイント集を別の記事にまとめています。過去問を分析した出題傾向なども記載しています。(以上引用)
このように、建築様式や各自然遺産の基礎知識などまとめてくれている。
世界遺産検定1級 試験対策まとめほどではないが、使える資料となっている。こちらもプリントアウトさせていただいた。結局は使っていないが、noteで500円かけられない人は、こちらもお勧め。
勉強法も参考になった。専業主婦でいながら、
期間:4ヶ月間
1日の勉強時間:2~3時間以上

とのことで、本当に努力家だと思う。

○世界遺産検定1級に全体2位の点数で合格しました(勉強資料付き)
こちらも資料付き。資料はiPadのGoodNotesを利用しての手書き。無料でこれを提供しているんだから頭が下がります……。194点というのも異次元。この手書き資料は、個人的には「他人の書いた手書き文字」がうまく頭の中に入ってこず、プリントアウトはしたが使用はしなかった。

『旅するように学ぶ世界遺産』世界遺産検定公式YouTubeチャンネル
→こちらも動画。ただこちらは問題が優しすぎる。視覚的に、検定に絡んだ世界遺産の特徴がわかるのが大きな利点。かつ、世界遺産検定とは関係のないのでは?という問題が出てくることも多々あった。検定オンリーというよりも、世界遺産を広めるためのコンテンツなので仕方がない。こちらも息抜きに。

○世界遺産検定1級に171点で一発合格!私の勉強方法まとめ
この方はかなりストイックに試験対策をされていました。その結果の171点だと思います。かなり勉強せねば170点は取れないと思う…。アウトプットの仕方が面白く、今回は実践できなかったが、かなり効果はありそう。

○マイスターの世界遺産ニュースの記事一覧
ここは情報が幅広すぎて、使いづらかったかな。要は記事のリンク先を提示するサイト。

以上。
ここで私の勉強法。
まず、「基礎知識+日本の世界遺産の知識」が配点の45%を占める。ここはやはり大きいので、1ヶ月間くらいは、とにかくこの範囲を目に触れるようにした。時間がなければ教科書を数ページ開くのでもいい。自分でまとめた穴埋め形式ノートを見るのでもいい(穴埋めノートを作るのでもいい)。上記で挙げたサイトを見るのでもいい。とにかく世界遺産に触れるようにした。そして数日前からは、何度も通読した。基礎知識、日本の世界遺産ともに、最低4,5回は通読しているはず。まじで1級は分かりづらい問題の出し方をしてくるから、とにかく読み込んで、意味は完璧に理解できずとも、文章を暗記するくらいの気持ちで読んだ。もちろん暗記できているわけがなのだが、なんとなくの文章のリズムは覚えているものである。あと、「こんな文章は教科書になかったから、選択肢3は間違いだな」と誤った選択肢を消すことができる。

そして試験2日前から始めたのが、「教科書の一気読み」である。私は2日前に『すべてがわかる世界遺産大事典<上>』の一気読みを始めた。世界遺産名と、赤字・黒字だけをひたすら読むのである。見開きを二度眺めて、次のページにいった。これを1日で終わらせる。仕事もちょっとサボった。そして前日から『すべてがわかる世界遺産大事典<下>』の一気読みを始める。しかし、『すべてがわかる世界遺産大事典<上>』はすでに一度読んでいたからスムーズに読み飛ばせたが、『すべてがわかる世界遺産大事典<下>』はまだ一読すらしていない箇所が多かったため、なかなか進まなかった。450Pくらいあるなかで、私が読めたのは300P程度だと思う。ヨーロッパで読んでいない部分がある。その状況で検定に挑んだ。

それでも受かったのは、基礎知識+日本の世界遺産をほぼ完璧に正解したからだ。あとの海外の世界遺産は「この特徴はこの世界遺産ぽいな。教科書見た気がする」くらいのテンションで挑んだ。それでも、最終的には7割以上は合っていたのだ。「なんとなく見ておく」というのはすごく大事。というのは、ART+LOGIC=TRAVEL[旅を考えるwebの勉強法で語られていたことだが。
その「なんとなく見ておく」で超使えるのが、上記であげたnoteの「500円まとめEXCEL」なのである。これを試験ギリギリまで読み込んでいた。文字と文字のつながりだけを覚えた。例えば
・世界最大の氷河がある→イルリサット・アイスフィヨルド(デンマーク)
・世界最大規模の海洋保護地域→フェニックス諸島保護地域(キリバス)
・聖ナザリウスの遺骨がおさめられた修道院→ロルシュ修道院遺跡(ドイツ)
・グスタヴィアン様式→ドロットニングホルムの王領地(スウェーデン))
みたいな感じで。

こんなもんである。

全然、きちんとした世界遺産の知識は入っていない。
「行ってみたい、変わった世界遺産はある?」と質問されても、ぱっと出ないくらいだ。あくまで「世界遺産検定」対策ができただけなのである。

でも、そんなもんだろう。どんな試験も。記述式でなければ。

それでも、世界遺産への興味関心は増した。にわか知識が若干ついたから、次はちゃんと世界史を勉強したい。

以上備忘録。

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